葉酸の摂取量上限は必ず守りましょう!

どんな薬やサプリメントでも同じですが、決められた用量を守って飲むことはとても大事なことです。多く飲めばそれだけ効果が出るのかというと、それは違います。サプリメントについては、どれだけ飲んでも安全なのではないかと勘違いされている方が多いようで、中には、効果が思ったほど実感できないと言って、摂取量上限を超えて服用してしまう人もいるようです。摂取量上限というのは、体の中で栄養のバランスが取れる量です。これを超えると、栄養も害となり、さまざまな不調を引き起こす原因となってしまいます。

 

一時的に量が増えただけならば、不要な分は尿として体外に出されますが、継続して葉酸を飲みすぎて、体内に蓄積され始めると問題が起こります。摂りすぎることで起こりやすいのは、かゆみやむくみ、じんましん、呼吸障害など、アレルギー症状に似た過敏症です。また、過剰摂取で最も問題とされているのが、ビタミンB12欠乏症の発見を遅らせてしまい、重い貧血の発見を遅らせることにつながってしまうことです。

 

葉酸とビタミンB12は協力して赤血球を作り出しています。葉酸だけ突出して数が増えると、赤血球を作るのをやめるかというとそうではなく、どんどん葉酸だけで赤血球を作ろうとします。ビタミンB12が不足した状態となるので、未完成のままの赤血球が血液となっていまいます。正常な血液の量がだんだんと不足していくこの状態を、巨赤芽球性貧血といいます。通常はビタミンB12が不足して貧血が起これば、貧血症状とともに神経症状が現れるのですが、葉酸の量が多いため神経症状を起こさないという厄介な問題があります。そのため、何が原因で貧血が起こっているのかを特定しにくくなります。本当にビタミンB12が不足していれば、赤ちゃんの肥満のリスクや多胎妊娠のリスクが高まることもあります。

 

葉酸の摂取量上限を超えても、何も起こらないからと安心してはいけません。体の中ではビタミンB12が不足して不調が始まっているかもしれません。妊活中は、サプリメントで一日400μgが上限となっています。取りすぎにはくれぐれも気をつけましょう。